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サイド・バイ・サイド・インターナショナル年間活動報告2001

サイド・バイ・サイド スタッフ一同より心からご挨拶申し上げます。このささやかなニュースレターにより、皆様のご理解とご厚情 に少しでもお応えできれば幸いです。ここでご報告できる内容は、皆様のご支援の賜物です。改めてお礼申し上げます。

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大切なのは他の人のためにしてあげられること−

 

コンピューター、周辺機器、書籍類は『アメリカン・リリーフ・フォー・カンボジア』による“農村学校プロジェクト”の各校へ寄贈されました。110校が既に開校され、更に190校の建設資金が集められました。写真は『米百俵スクール』スクール開校式の様子。さらに、サイド・バイ・サイドからは、Tシャツと靴が送られました。

カンボジアへの支援物資

40フィートコンテナ4台が送られまた。

主な内容は:

‐文房具 329

‐アップルコンピューター 120

‐その他のコンピューター  82

‐プリンター6

‐モニター96

‐スキャナー1

‐ソーラーパネル22

‐書籍* 36,050

‐医療器具8

‐衣料品15

‐靴1,997

‐冷蔵庫2

‐自動車2

‐歯科医療ユニット * 内トンは英語の医学教科書

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現在私たちはカンボジアの農村地帯で遠隔地医療プロジェクトに携わる看護婦さんたちのために、9人乗り、左ハンドルの『パジェロ』とコンテナーが、2月に送られます。

 

 

イム・スピエン 20歳にして一家8人を支える女性

プノンペンの工場で働くスピエンさんは、ある日、突然、胸に鈍痛が走り、高熱と悪寒、息苦しさに襲われた。同僚が薬をくれたが容態は悪くなる一方だったので、彼女は家に帰った。家族も途方にくれていたところへ、近所の人から、シアヌーク・ホープ医療センターのことを聞き、その日の夜遅くスピエンさんは両親に付き添われ4時間がかりでプノンペンの病院に着いた。治療にあたった木村恭子医師は語る。「彼女は呼吸困難を起こしており、右側の肺全体に肺炎が広がっていました。すぐに入院させ抗生物質と酸素吸入で手当てしたのですが、最初の2日間は心拍数が異常に高く、呼吸も浅くて危険な状態が続いたのでもう助からないかと思いまし。」 3日目になって彼女は持ち直し始めたが、肺炎の状態が重かったので以後19日間にわたり抗生物質の注入が必要だった。やっと退院できるようになったとき、彼女のお母さんは語った。「娘が入院させてもらえさえすればきっと助かると信じていました。私達家族はとても貧しく、父親は遠くの森まで働きに行き私は朝粥を売っています。長男の給料は月30jだけですので、2番目のこの娘が両親と5人の兄弟姉妹を養っているのです。私達は食べていくだけで精一杯で、貯金などありません。もしこの病院がなかったら、娘は死んでしまい私達一家も生きていくことが出来なくなったでしょう。この病院のお陰で娘の命も助かり、娘の妹や弟達も学校へ行かせることが出来ます。本当にありがとうございました。

 

『シアヌーク・ホープ医療センター』の患者さんの記録です。 

サイド・バイ・サイドは医療用品の援助を行なっています。         

2000年クリスマスの劇を披露。 1) メアリー・ハートと天使達 2) フローレンス、ジョン・ポールと愛ちゃん。東京・世田谷の擁護施設福音寮にて。40人の寮生全員に文房具とおもちゃが配られ、ドミノピザ寄贈のピザをいただきました。20012月にはコンピュータを同施設に寄付。3) 新宿中央公園での炊き出し 4) 川崎市、大師作業所の身障者の人たちを介護して熱海へ旅行したときの写真。

* 11月には精研工業株式会社の田川氏よりカンボジア向けのスーパー救急車が寄贈された。(写上)

* 「ベンとジェリーのキャンペーン」の成果により合計3,240個のカップ入りアイスクリームが7つの養護施設の子供達や新宿のホームレスに配られた。

*パールライス社からは5トンの新潟コシヒカリの寄贈を受けホームレス、ボランテア事業に使われた。

* ホテル西洋銀座から寄贈された80室分の家具と都ホテル白金寄贈のレストラン家具一式が老人ホームや福祉病院へ贈られた。

* フードバンクその他のボランティア団体へ食品などを援助。

  IDR(緊急時災害プロジェクト)進行中。

 

人生の転機

 

  柴木氏は輝く目と人なつこい笑顔が素敵な、50代の小柄な男性である。そして幸せな人である。それは自分がどんなに貧しくとも困っている他の人たちを助けることは出来るということを身をもって体験したからだ。

 私達が初めて柴木さんと出会ったのは1999年の冬、新宿中央公園でした。質素な身なりで、明日への希望も持てない、疲れきった姿だった。自衛隊で20年間を過ごした彼には、どこにも行き場が無い様に思えたのだろう。そして彼は、ここ何年かの間、定期的に食べ物・衣服の支給やカウンセリングを受けている800人から1,000人近いホームレスの一人となった。しかし彼はまた、援助と心遣いの手を差し伸べられる事で人生を変えることのできた多くの人々の一人ともなったのである。

柴木さんは自分に向けられた暖かい支援に感激し、何とかして私達への感謝の気持ちを表そうと考えて、奉仕のために私達の家を訪れるようになった。増加する一方のホームレスの方々への炊き出し準備を手伝い、毎月2日を食事の配給に費やす他に、カンボジアへ送られる援助物資の梱包など、他の貧困救済プロジェクトの手伝いもしてくれるようになったのである。その間アルバイトなどが見つかることはあったが、そこでの僅かな収入では屋根のある住み家を手に入れることはできない。彼はなんとその僅かな収入の殆どをチャリティーに寄付したのである。そして1年と3ヶ月前、ついに彼はある建設会社で定職を得、住む所も与えられたのである。  

 自分の携帯とテレホンカードを持ち、きちんとした身なりの紳士となった柴木氏だが、今でも深くホームレスの人々に心を砕き、休みには彼らを助ける活動を続けている。

[写真:ホームレスに夕食を配る柴木氏]

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