2011年1月7日 解放記念日の大事故

カンボジアでは、1月7日は、大勢の国民を虐殺したポルポト政権が崩壊したことを祝う解放記念日。しかし、その日、グラフィス診療所近くで重大事故が発生しました。
この日、正午頃、国道4号線を走行していた車が対向車と正面衝突しそうになり、互いにあわててハンドルを切ったところ、二台とも制御不能になって道路を飛び出しました。
2011107accident1その内の一台は8メートル下に転落、大破し、二人が奇跡的に助かったものの、4人は即死状態で、死亡したのは、大人二人と二歳の女児、十代の男子でした。もう一台の運転手は逃走した模様です。
助かった二名は、直ちにグラフィス診療所の医師が応急処置をして、首都プノンペンの国立カルメット病院に救急搬送しました。
この救急救助活動は、グラフィス診療所の医療スタッフ、SNCTC(国家テロ対策委員会)の医療スタッフや救助隊員、軍警察、郡警察などが協力。
車両が斜面に転落したことから遺体収容も困難を極めたが、油圧カッターなどを使用して、車両のドアを切断して遺体を収容しました。遺留品なども回収し、ご遺体と共に、ご遺族の家に搬送しました。
この救急救助活動の指揮を執ったサイド・バイ・サイド・インターナショナル カンボジア事務所長(CDEP代表)の詳しい報告はこちら