学生医療支援NGO グラフィスが国立クメールソビエト病院訪問

2010年8月、学生医療支援NGOグラフィスのメンバーがカンボジアスタディーツアーの一貫として、サイド・バイ・サイド・インターナショナルが 支援する国立クメールソビエト病院を訪問しました。同病院は、首都プノンペンで最大の国立病院であり、交通事故への出動件数も、多い時には、1日15件に のぼります。

37名の学生たちの前で、同病院の救急隊は、交通事故で出動した場合のデモンストレーションを行いました。日本人がプノンペンでオートバイを運転していた ところ、当て逃げされた、という想定で、グラフィスの新代表となる伊田さんや、前代表の川崎さんらが被害者役となりました。

使用する救急車は、SBSIが寄贈した日本の救急車の内の一台であり、事故発見者による、電話での119番通報から始まり、救急車での搬送まで、気迫の入ったデモンストレーションが行われました。

グラフィスは、コンポンセイラ郡において、グラフィス診療所とグラフィス救急車の支援も行っているため、デ20108sovietidahansoモンストレーション後、救急隊長らへの質問も非常に真剣でした。また、救急隊員たちは、任務はハードであるものの、命が救われることが、何よりの喜びであると語りました。

同病院の救急隊は、カンボジアのテレビで紹介されるなど、 カンボジア国内でも注目を浴びています。

同じく8月には、福岡のカンボジア支援学生団体であるJ-Hearty(ジェイ・ハーティ)11名もスタディーツアーで訪問しました。

 

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 J-Heartyのメンバー11名 と救急隊

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グラフィスのメンバー37名と救急隊

カンボジア向け消防車9台の輸送支援

 

 

2010年6月に、サイド・バイ・サイド・インターナショナルは、在日カンボジア大使館からの依頼を受けて、日本消防財団がカンボジア政府に寄贈する消防車9台の輸送全般を担当しました。

7月に、消防車は、プノンペン市に無事到着し、消防車はプノンペンの新たな消防署(市で二カ所目)に配置されました。

(写真は順に、 船積み中の消防車 横浜港に勢揃いした消防車と佐々木理事長, 消防車がプノンペンの新しい消防署に到着したところ です。)

カンボジア水祭りでの活動写真集

これまでプノンペン市においては、SAMU(フランス式の救急隊)という方式で活動 をしていた救急車が国立病院に数台ありましたが、隊員の訓練やシステム整備が不十分でした。サイド・バイ・サイド・インターナショナル(SBSI)の指導 員は、まず国立クメール・ソビエト友好病院に救急隊の創設を目指しています。これら国立病院の救急車は、プノンペン市内の他、他県で発生した事案まで時に は対応するなど、守備範囲がとても大きくまたニーズも高い状態です。

 カンボジア水祭りでの活動写真集

2009年11月

水祭りは、カンボジア最大のイベントです。今年は11月1日から3日まで開催。川でのボートレースは有名で、今年のプノンペンの人出は200万人以上と言 われています。そのことから、交通事故や急病の件数も多いため、日本から救急隊訓練指導のためにカンボジアに行っていた日本人指導員たちも、カンボジア事 務所スタッフや保健省や公立病院救急隊と協力して、急病人や負傷者の手当や交通事故の救急活動に携わりました。

(写真集全体は、こちらのカンボジア救急事業ブログのページ からご覧下さい。)