2012年3月 SBSI&CDEP ニュースレター
それまで私(佐々木)はカンボジアに行く度に、リハビリ中の彼女のお見舞に行っていましたが、今回、学生たちも一緒に行くことができました。チャンさんは、私達の目の前で、歩行杖を使って、ゆっくりと歩き終わると、私と抱き合って泣き出しました。みんなも泣いていました。
チャンさんとご家族は、もしも診療所や救急車がなかったら、彼女はここにいなかったと語り、グラフィスとSBSIの両方に感謝していること、今回、みんなでこうして来てくれたことは、大きな励みであることを話してくれました。
チャンさんは、英語やフランス語も堪能で、若い頃に気に入って覚えたという日本の流行歌まで歌ってくれたのです。
しかし、励まされたのは私達も同じです。リハビリに懸命に努力する彼女の姿が、みんなの人生に影響を与えたのは間違いありません。彼女についてのSBSIのHPでの最初の記事は下をクリック。
東北大震災から1年
サイド・バイ・サイド・インターナショナルからのご挨拶
2012年3月11日
「・・・自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、
わたくしたちから大切なものを、容赦なく奪っていきました。
天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。
辛くて、悔しくてたまりません。時計の針は、十四時四十六分を指したままです。
でも、時は確実に流れています。
生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、
強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。
しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、
助け合って生きていく事が、これからの、わたくしたちの使命です。わたくしたちは今、
それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。どこにいても、何をしていようとも、
この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。」
認定NPO法人 サイド・バイ・サイド・インターナショナル一同より