Basic EKG Rhythm Interpretation
SBSIは、「心電図解読のための基礎講座第一回」をカルメット病院で実施しました。4.5時間の講習会の講師は救急専門家のバッド・ハッタウェイ氏(MTI所属)。医師4名、看護師18名、インターン生など13名、計31名が参加しました。
この訓練講座の目的は、現場に携わる医療者の心電図解読の技術向上により、心臓機能の異常をいち早く発見して、適切な処置を施せるようになることです。
バッド講師は、心臓や血管に関する講義をした上で、心電図の読み方をわかりやすく説明していきました。参加者は皆、非常に熱心で、延長時間になってもそこにいた全員が残りました。
この有意義な講義は、患者の心臓に異常があった場合、モニターの波形を見て判断できる助けになることでしょう。(以上、SBSIインターンでUHSの学生であるRathana Lyによる報告)。
Emergency Room at Khmer Soviet Hospital
10月28日、ボランティをして下さっている看護師の宮内史帆さんと私(佐々木)で、国立クメール・ソビエト友好病院ER(緊急処置室)に徹夜で滞在して観察と、SBSIを通して寄贈されたベッドサイドモニターや除細動器、心電計の使用状況のチェックを実施しました。その晩も、急病、交通事故、転落事故などで多数の患者が運ばれてきました。同ERでは1日に70人から80人の患者を受け入れますが、医療機器も不足しており、ER職員全員の医療レベル向上が切望されています。SBSIは、このような救急患者の救命率を上げるため、同病院に対しても2008年から救急車や医療機器の寄贈と救急隊及び医療スタッフへの講習会を実施しています。
First Aid for Mothers
8月21日にSBSIは、「夏休み特別企画」として、Hin Theanyさんのご協力で、母親のための乳児と子供の応急手当特別講座を開きました。カルメット病院の小児科医ピアレット医師が蘇生法や窒息などの対処法を、オーストラリア人のデボラ・キリムさんが水難事故予防法や子供が溺れた時の対処法などを指導しました。出席した母親たちは、熱心に質問したり、懸命に実技を行っていました。カンボジアでは、学校で水泳の授業もないため、泳げない人が多く、水難事故によって子供が命を落とすケース(プールでさえも)が多々あります。この企画は、母親たちの要請で実施しました。